« 「松下竜一の青春」を読み始めて その8(101~116) | トップページ | あご髭遊び »

2012年12月18日 (火)

父の背広

昭和の20年代の後半だったと思う。

わたしがまだ幼児だった頃の話。

我が家に泥棒が入った。

お金は無かったから

盗まれなかった。

盗まれたのは父の一張羅の背広だった。

大分良い注文仕立ての背広だった。

諦めていたところ、その泥棒が捕まって

背広が返ってきた。

そこで、母は世話になった交番に

花を買って届けに行った。

たまたま、そこに新聞記者がいて

それが記事になった。

母はその新聞記事を大事に保管していたので

物心が付いてから見せてもらったことがあった。

小さな記事だったが

写真も付いていたような気がする。

今から60年も前の

小さな出来事。

そんな出来事を知る人は

ほとんどいなくなってしまった。

なぜかそんなことを

ふと、思い出した。

|

« 「松下竜一の青春」を読み始めて その8(101~116) | トップページ | あご髭遊び »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/183945/56346589

この記事へのトラックバック一覧です: 父の背広:

« 「松下竜一の青春」を読み始めて その8(101~116) | トップページ | あご髭遊び »