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2013年2月 1日 (金)

緒方拳の想い出 その2

NHKテレビに

プラネットアースという番組があった。

地球上の自然の素晴らしさを紹介する番組だった。

緒方拳が実際にその場所に行って撮影した映像を

本人がナレーションをした番組だった。

アフリカのヌーの大群。

・・・

・・・

中央アメリカでのオオカバマダラの大群の越冬。

緒方は肝臓癌が進行していたにも拘わらず

病状を伏せてこの仕事に取り組んでいたようだ。

プラネットアースの最後の番組で

「この映像がみなさんに届く頃は

わたしはもうお目にかかることはないでしょう」と言って

森の中へ消えていった後ろ姿が忘れられない。

その番組が放映された時には

緒方が言った通り、

彼はいなかった。

地球の素晴らしさを体感するために

癌を自分の中に仕舞い込んで

健康を装って

番組に取り組んだのだろう。

彼は癌だったが、

健康な人間という演技を

最後までやり通した。

本物の役者だった。

プラネットアース第10集

http://www.nhk.or.jp/special/onair/070204_02/index.html

メキシコ編

以下コピー

この世のものとは思えない

ナビゲーターの緒形拳さんをそう言わしめたのが、

メキシコの標高3000メートルの森で越冬する

オオカバマダラという蝶の大群が舞う姿だった--。

この映像を撮影するまで、

取材班一同焦燥の日々を送っていた。

天気が良くならない。

太陽が出なければ、蝶たちが舞い上がる姿を撮影できないのだ。

森まで行けばお日様が顔を覗かせるのではないか。

淡い期待を胸に重い機材を背負い、現地へと毎日通った。

撮影場所までは、歩いて片道一時間ほどかかる。

恨みがましく天を仰ぎ、ため息をつく日々ばかりが続いた。

肩に食い込む機材は、心なしか日々重量を増していく。

もう後がない。

このまま蝶が舞うシーンは撮れないかも知れない…。

じれる取材班に緒形さんが一言。

うん、もう一日、行こう

日程をやりくりして、もう一日粘る。

そして……

信じてもらえるだろうか。

最終日、蝶の羽音が森中に響き渡った。

燦々と降り注ぐ太陽の下で、

これでもかというほど乱舞するオオカバマダラ。

何千、何万という蝶の中で、呆然と立ちつくす緒形さん…。

これこそ待ち焦がれた瞬間、

いやそれ以上だったかもしれない。

取材班はただただ夢中でカメラをまわした。

付記

2002年~      肝硬変から肝癌になる。

2006年~      プラネットアースに出演

2007年 2月4日  10集放映

2008年10月5日  逝去

10集放映から亡くなるまで1年8ヶ月あった。

わたしが記憶違い(放映の方が遅かったと思い込んでいた)をしていたようだ。

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